こんにちは、yasuです。
1995年にプレイステーションで発売され、多くのRPGファンの心を掴んで離さない名作『幻想水滸伝』。後にシリーズ化され、多くのナンバリングタイトル、派生作品を生み出した伝説の第1作目です。今回は、色褪せないこの初代の魅力を改めて振り返り、レビューしていきたいと思います。
ゲームのボリューム:サクサク遊べて濃密!絶妙なゲームボリューム
本作のプレイ時間は、クリアまでおよそ15時間から25時間程度と、近年の長大化したRPGに比べると非常にコンパクトにまとまっています。しかし、それは決して「内容が薄い」ということではありません。無駄な引き伸ばしが一切なく、物語がテンポよく進むため、プレイヤーを飽きさせない構成になっています。
一方で、このゲームの最大の特徴である「108人の仲間(108星)」をすべて集めようとすると、世界中を探索し、サブイベントをこなす必要があるため、やりこみ要素は十分にあります。メインストーリーの進行を妨げず、かといって短すぎもしない。社会人や忙しい現代のゲーマーにとって、週末に集中してエンディングまで駆け抜けられる、まさに理想的なボリューム感と言えるでしょう。

ゲーム内容:仲間を集め、城を築く!独自のゲームシステム
物語の舞台は、腐敗した赤月帝国。主人公は帝国の将軍の息子でありながら、運命の悪戯により反乱軍のリーダーとして立ち上がることになります。本作の最大の魅力は、なんといっても「仲間集め」と「本拠地システム」です。ストーリーが進むにつれて廃墟だった本拠地が、仲間が増えるごとに武器屋ができ、お風呂ができ、賑やかな城へと発展していく過程は、他のRPGでは味わえない高揚感があります。
戦闘システムはスピーディーなコマンドバトルに加え、キャラクター同士の一騎打ち、そして軍隊同士がぶつかり合う「戦争イベント」の3種類が用意されています。特に「紋章」を使った魔法システムはシンプルながら奥深く、戦略性も抜群です。幻想水滸伝はここから始まったと言える、シリーズの基礎となるシステムはこの時点で既に完成されており、今遊んでも古臭さを感じさせない洗練された作りになっています。

感想:「死」と「生」が交錯する重厚なストーリー
プレイして最も心に残ったのは、単なる勧善懲悪では終わらないシナリオの深さです。主人公が背負うことになる紋章「ソウルイーター」は、強大な力を与える代わりに、親しい人の死を食らうという呪われた宿命を持っています。物語の中で、昨日まで笑い合っていた友や仲間が、戦争の渦中で命を落としていく展開には、胸が締め付けられる思いがしました。
しかし、ただ悲しいだけではありません。それぞれのキャラクターが抱える正義、守るべきもののために戦う姿は美しく、プレイヤーに戦争の光と影をしっかりと表現して見せてくれます。特に、敵対することになるかつての知り合い。それに至るまでの葛藤は涙なしには見られません。派手なCGムービーがなくとも、ドット絵の細かい演技と、東洋風の哀愁漂う素晴らしいBGMが、プレイヤーの想像力を極限まで掻き立ててくれます。感情移入の度合いで言えば、PS時代のRPGの中でもトップクラスだと思います。

総評:今なお輝き続けるJRPGの金字塔
『幻想水滸伝』は、プレイステーション初期の作品でありながら、ストーリー、システム、音楽のすべてが高いレベルで融合した奇跡のような作品です。ロード時間も短く、UIも快適で、ストレスフリーに遊べる点も高く評価できます。
「108人の仲間全員にそれぞれの人生がある」と感じさせてくれる群像劇は、今遊んでも全く色褪せることがありません。RPGが好きなら、一度は触れておくべきとも言える一本です。HDリマスター版の話題もありますが、オリジナルのドット絵が持つ独特の空気感は、このPS版でしか味わえない唯一無二の体験です。
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