こんにちは、yasuです。
毎週水曜日の夜、ハラハラドキドキしながら、そして時にはキュンとしながら見守ってきたドラマ『ESCAPE それは誘拐のはずだった』がついに最終回を迎えました。
放送終了直後から、SNSでは「ハチリン尊い!」「最高のハッピーエンド!」という声が溢れかえっていますが、皆さまはどんな気持ちでラストを見届けましたか?僕はもう、安堵と感動、そして強烈な「ESCAPEロス」で胸がいっぱいです。
今回は、この3ヶ月間私たちを楽しませてくれた『ESCAPE』について、全話を通した感想をたっぷりと語っていきたいと思います。主演の佐野勇斗さん(M!LK)と桜田ひよりさんが織りなす、あまりにも愛おしい逃亡劇。まだ興奮が冷めやらない方も、これから一気見しようか迷っている方も、ぜひ最後までお付き合いください。
ただのサスペンスじゃない!心温まる「誘拐」のあらすじ
まずは、まだ観ていない方のために、極力ネタバレを控えて簡単なあらすじをご紹介します。
物語の主人公は、大企業・八神製薬の社長令嬢である八神結以(通称:ハチ/演:桜田ひより)。彼女は、人に触れるとその人の感情が色で見える不思議な能力「サトリ」の力を持っていました。その能力のせいで、父親から異常なまでに厳重な監視下で生活させられていたハチ。
そんな彼女の前に現れたのが、とある事情で彼女を誘拐することになった林田大介(通称:リンダ/演:佐野勇斗)です。本来なら「被害者」と「加害者」であるはずの二人。しかし、ハチは自由を求めて、リンダと共に逃げることを選びます。
警察、家族、そして謎の追手。様々な敵から逃げながら、東京から地方へと続く二人の逃避行。それは単なる逃亡劇ではなく、お互いの孤独を埋め合わせ、本当の自分を取り戻すための旅でもありました。
毎週の癒やし!リンダとハチの絆が深まる尊い過程
このドラマの最大の魅力は、なんといってもリンダとハチの距離感の変化だと思います。
最初は互いに警戒し合い、利害関係だけで繋がっていた二人。でも、逃亡生活の中で同じ釜の飯を食い(コンビニ飯が多かったけど)、危機を乗り越えるたびに、二人の間に言葉以上の信頼関係が生まれていく様子が丁寧に描かれていました。
特に、不器用だけど根は超がつくほど優しいリンダが、世間知らずなハチを放っておけずに世話を焼く姿。そして、自分の能力を恐れずに接してくれるリンダに、ハチが全幅の信頼を寄せていく過程。回を重ねるごとに「相棒」から「唯一無二の存在」へと変わっていく二人の表情の変化は、視聴者にとって毎週のご褒美でした。
重たい過去とコミカルな逃亡劇!そのギャップが面白い
『ESCAPE』が面白かったのは、シリアスとコメディのバランスが絶妙だった点です。
リンダ、そしてハチが背負っている過去は、想像以上に重いものでした。リンダが裏稼業に手を染めざるを得なかった背景。ハチの出生の秘密。彼、そして彼女が「普通」の幸せをどれだけ渇望していたかを知ると、胸が締め付けられます。
しかし、そんな重さを吹き飛ばすように、二人の逃亡道中は意外にもコミカル。変装して街に紛れ込んだり、ハチが初めての体験に目を輝かせたり、時には夫婦漫才のような掛け合いを見せたり。
「命懸けで逃げてるんだよね?」とツッコミたくなるような緩いシーンがあるからこそ、クライマックスのシリアスな展開がより一層際立っていました。この「退避」の演出が、最後まで視聴者を飽きさせないポイントだったと思います。
M!LKファン歓喜!ちょいちょい漏れ出るリンダのアイドル感
そして、このドラマを語る上で外せないのが、主演の佐野勇斗さんが所属するボーカルダンスユニット「M!LK」要素です。
リンダという役柄は、男気あふれる元ヤン風の青年ですが、ふとした瞬間に佐野さん自身の持つ「愛されキャラ」や「コミカルな演技」が炸裂。SNSでも「今の動き、完全にM!LKの時の佐野くんだ!」と話題になるシーンがいくつもありました。
さらに、ファンにとって嬉しかったのはメンバーのカメオ出演!第6話やHuluオリジナルストーリーにはリーダーの吉田仁人さんが登場し、最終回にはなんと山中柔太朗さんがゲスト出演。
ドラマの世界観を壊さずに、でもファンにはしっかり「おっ!」と思わせる遊び心。制作陣の愛を感じました。
物語を彩った個性的な協力者たち
リンダとハチの逃亡劇は、二人だけでは決して成立しませんでした。彼らを助ける(あるいは振り回す?)周りのキャラクターも最高に個性的でした。
例えば、INIの髙塚大夢さんが演じた動画配信者の岬。最初はただの野次馬かと思いきや、現代的な視点で二人をサポートする重要なポジションに。また、リンダの元カノである莉里(影山優佳さん)のおっとりした性格が逃亡中のリンダとハチの心を救いました。「元カノと今カノ(?)」の奇妙な三角関係にならず、同志として絆を結んでいく展開も新鮮でしたね。
さらに、逃亡を全面的にサポートしてくれたガン(志田未来さん)の存在も外せません。サバサバした姉御肌も素敵でしたし、突き放す素振りを見せつつも、しっかりとリンダとハチの面倒を見る。ガン自身も、その日々を通して色々と感じたものがあったようでした。
「サトリ」が狂わせた親子愛と、本当の幸せ
物語の核となっていたのが、ハチの持つ「サトリ」の能力と、八神家の秘密です。
人の心が読める能力。それは一見便利なようで、人の醜い本音を見てしまう呪いでもあります。ハチの父・慶志(北村一輝)が娘を閉じ込めた理由。それは単なる支配欲ではなく、彼なりの歪んだ愛情と、過去に犯した「禁断の選択」への恐怖からでした。
「愛しているからこそ、知られたくない」「守りたいからこそ、遠ざける」。サトリというファンタジー要素を通して描かれたのは、実はとても普遍的で、でもボタンを掛け違えてしまった不器用な親子の愛の物語でした。最終的にハチが能力を受け入れ、父親と対峙するシーンは、彼女の精神的な成長を象徴する名シーンだったと思います。
紆余曲折あったからこそ!涙と笑顔のハッピーエンド
そして迎えた最終回。逃亡の果てに二人がどうなるのか、バッドエンドの可能性も頭をよぎり、正直怖くて仕方ありませんでした。
しかし、ラストは視聴者の願いを叶えてくれる最高のハッピーエンド!一度は離れ離れになり、それぞれの罪と向き合う時間を経て、再び再会したリンダとハチ。あの河川敷での再会シーン、そして夕日をバックにした二人の笑顔。
これまで散々苦労して、泣いて、傷ついてきた二人だからこそ、あの瞬間の笑顔が本当に輝いて見えました。
「これからは逃げるためじゃなく、共に生きるために走る」。そんな未来を感じさせるラストに、テレビの前で号泣した人、思わず笑みがこぼれた人も多いのではないでしょうか。
Huluオリジナルストーリーも見逃せない!
本編は完結しましたが、『ESCAPE』の世界はまだ終わっていません!動画配信サービスHuluでは、オリジナルストーリー『ハチとリンダ』が配信されています。
本編では描かれなかった逃亡中の「空白の時間」や、事件解決後の二人のラブラブな(?)後日談など、ファン垂涎のエピソードが満載。特に最終回後のエピソードは、「本編で見たかったのはこれだよ!」と叫びたくなるような糖度の高さだとか。リンダとハチファンは絶対に見逃せません!
まとめ:『ESCAPE』は「居場所」を探す自分自身たちの物語
ドラマ『ESCAPE それは誘拐のはずだった』は、サスペンスとしてのハラハラ感と、ヒューマンドラマとしての温かさが見事に融合した良作でした。
世界から弾き出されたような孤独を感じていた二人が、逃亡の果てに見つけたのは「自由」だけでなく、「隣にいてくれる誰か」という安らぎ。そのメッセージは、現代を生きる僕たちの心にも深く刺さるものがあったんじゃないかなと思います。
リンダとハチ、二人の未来に幸あれ。そして、素晴らしい作品を届けてくれたキャスト・スタッフの皆さんに、心からの「ありがとう」を伝えたいです。