
こんにちは、yasuです。
ジョジョの奇妙な冒険、その壮大な物語の入り口である第1部「ファントムブラッド」を見終えた皆さまは、今どのような余韻の中にいるでしょうか。ジョナサン・ジョースターの気高くも儚い最期に心を打たれ、喪失感を感じているかもしれません。
「主人公が変わってしまうなら、観るモチベーションが続かないかもしれない」
そんな不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。実は僕も、かつて原作を手に取ったときは同じ不安を感じました。しかし、断言させてください。その不安は、第2部「戦闘潮流」の第1話を観た瞬間に、爽快な驚きと共に吹き飛びます。
今回は、前作とは全く異なる魅力で多くのファンを熱狂させ続ける傑作、『ジョジョの奇妙な冒険 第2部 戦闘潮流』について、その魅力を徹底的にレビューしていきます。ジョナサンの魂がいかにして受け継がれ、そして進化していったのか。これから視聴する方への配慮として、記事の前半はネタバレなし、後半はネタバレありで構成しています。
時代を超えて愛される「人間讃歌」の神髄を、一緒に紐解いていきましょう。
受け継がれる「黄金の精神」とジョナサンの系譜
物語の舞台は1938年のアメリカ。第1部の終わりから約50年の時が流れています。主人公はジョナサン・ジョースターの孫、ジョセフ・ジョースターです。
まず注目すべきは、この作品が単なる続編ではなく、「血統」と「因縁」の物語であるという点です。第1部でジョナサンが見せた、自らを犠牲にしてエリナを守った崇高な精神。それは確かに、孫であるジョセフへと受け継がれています。
ジョースター家の血を引く者は、生まれながらにして過酷な運命を背負っています。しかし、彼らは決してその運命に屈しません。恐怖に打ち震えながらも一歩を踏み出す勇気。これこそが、シリーズを通して描かれる「黄金の精神」です。
もしあなたが「ジョナサンがいないジョジョなんて」と思っているなら、ジョセフのふとした表情や、根底にある正義感に、祖父の面影を見つけるはずです。系譜は途絶えることなく、より力強く脈打っています。
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紳士から策士へ。ジョセフ・ジョースターという「型破り」な主人公
第2部がここまで人気を博している最大の理由は、主人公ジョセフ・ジョースターのキャラクター造形にあります。祖父ジョナサンが「英国紳士」の鑑であったのに対し、ジョセフは一言で言えば「軽薄な策士」です。
彼は相手を挑発し、嘘をつき、時には戦わずして逃げ出します。「逃げるんだよォ」というセリフはあまりにも有名ですが、これは決して臆病だからではありません。彼にとっての逃走は、勝機を見出すための立派な戦術なのです。
「相手の心理を読み、裏の裏をかく」
これこそがジョセフの真骨頂です。圧倒的なパワーを持つ敵に対し、真正面からぶつかるのではなく、手品やトリック、地形、そして相手の性格すらも利用して勝利をもぎ取る。その戦闘スタイルは、見ていて痛快そのものです。
真面目で一直線だった第1部とは異なり、第2部にはこのジョセフの性格由来のユーモアとエンターテインメント性がふんだんに盛り込まれています。重厚な物語が苦手な方でも、ジョセフの軽妙なトークと頭脳プレイには、きっと引き込まれてしまうことでしょう。
水と油の関係。シーザー・ツェペリとの出会いと衝突
ジョジョの奇妙な冒険を語る上で欠かせないのが「相棒」の存在です。第1部ではウィル・A・ツェペリがジョナサンを導きましたが、第2部ではその孫、シーザー・アントニオ・ツェペリが登場します。
ジョセフとシーザー。二人の出会いは最悪でした。奔放で努力嫌いなジョセフと、一族の誇りを胸に厳格な修行を積んできたキザなシーザー。性格も生い立ちも正反対の二人は、当初、顔を合わせれば喧嘩ばかりしていました。まさに水と油の関係です。
しかし、共通の敵である「柱の男」たちを倒すため、過酷な修行を共にする中で、二人の関係は変化していきます。言葉ではなく、拳と魂で語り合うことで生まれる信頼。お互いの背中を預けられる唯一無二の戦友へと成長していく過程は、バディものの傑作映画を見ているような熱さがあります。
特に大人にとっては、若い二人が反発し合いながらも認め合っていく姿は、かつての青春時代を想起させ、胸に迫るものがあるはずです。
人類を脅かす圧倒的脅威「柱の男」たち
第2部の敵は、吸血鬼をも食料とする古代の闇の住人、「柱の男」たちです。サンタナ、ワムウ、エシディシ、そしてカーズ。
彼らの強さは絶望的です。人間とは次元の違う身体能力と、数千年の時を生きた経験値。未知のテクノロジーとも言える身体操作能力。第1部のディオ・ブランドーも強大でしたが、柱の男たちは「生物としての格が違う」と感じさせるほどの威圧感を持っています。
この圧倒的な脅威に対し、人間であるジョセフたちがどう立ち向かうのか。単なる力比べでは絶対に勝てない相手を、知恵と波紋という技術でどう攻略するのか。毎回のバトルが、手に汗握るサスペンスと驚きに満ちています。
まだ作品をご覧になっていない方は、ぜひジョセフと一緒に「どうすればこいつらに勝てるんだ」と悩みながら視聴してみてください。その解決策が提示されたときのカタルシスは、約束されています。
涙を隠し切れないシーザーの最期と鮮血のシャボン
さて、ここからは物語の核心、特に僕が何度見ても涙を禁じ得ないシーンについて語らせてください。
そう、シーザー・ツェペリの最期です。
漫画ですでに展開を知っている僕たちでさえ、アニメーションであのシーンが描かれたとき、感情を抑えることはできませんでした。ワムウという誇り高き戦士に対し、単身で挑んだシーザー。彼は一瞬の隙を突かれ、致命傷を負います。
しかし、彼の戦いはそこで終わりませんでした。瀕死の状態でありながら、彼は最後の力を振り絞り、解毒剤が入ったピアスを奪い取ります。それは自分の命を助けるためではなく、友であるジョセフを生かすためでした。
「おれが最期にみせるのは、代々受け継いだ未来にたくすツェペリ魂だ。人間の魂だ」
この独白とともに、彼は自らの血で作った「鮮血のシャボン」に解毒剤とバンダナを封じ込め、ジョセフへと託します。崩れ落ちる瓦礫の下、十字架のような形をした岩に押しつぶされるシーザー。その瞬間、オペラ調のBGM「Il mare eterno nella mia anima」が流れ、悲壮感と神聖さが極まります。
遅れて到着したジョセフとリサリサが、シーザーの死を悟るシーン。気丈に振る舞おうとするリサリサが、タバコを逆さに咥えてしまう描写は、彼女の動揺と深い悲しみを痛切に表現していました。そしてジョセフの絶叫。「シーザァァァァァァ」という叫びは、画面の前の僕たちの心からの叫びでもありました。
ツェペリ家の人間は、ジョースター家のために命を落とす。その悲しい運命(さだめ)を知りながらも、自らの意志で友を救ったシーザー。彼の死は単なる退場ではなく、ジョセフに「戦士としての覚悟」を植え付けるための、あまりにも重く、尊い儀式だったように思えます。
ドイツの科学力とシュトロハイムという「劇薬」
悲しい話題が続きましたが、第2部を語る上で忘れてはならないのが、ルドル・フォン・シュトロハイムという強烈なキャラクターです。ナチス・ドイツの将校でありながら、なぜか憎めない、いや、むしろ愛すべき存在として描かれています。
初登場時は冷酷な軍人かと思われましたが、国への忠誠心と人間としての誇りは本物でした。サンタナを道連れにするために自爆したかと思えば、全身サイボーグとなって再登場するという展開には、誰もが度肝を抜かれたことでしょう。
「ドイツの科学は世界一イイイ」
この名言は、あまりにも有名です。彼はジョセフとは異なるベクトルで「人間賛歌」を体現しています。神や運命に頼るのではなく、人間の科学力と意志の力で、超常的な存在である柱の男たちに対抗しようとする姿勢。それはある種の清々しさすら感じさせます。
カーズとの最終決戦において、シュトロハイムが紫外線照射装置を使ってジョセフを援護する姿は、かつて敵対していた者同士が共通の巨大な敵に向かって共闘するという、少年漫画の王道的な熱さを演出してくれました。
究極生命体カーズとの決着。ジョセフ・ジョースターの真骨頂
物語のクライマックス、エイジャの赤石と石仮面の力によって「究極生命体(アルティミット・シイング)」へと進化したカーズ。太陽を克服し、波紋すらも効かない完全無欠の存在となった彼に対し、ジョセフは絶体絶命の窮地に立たされます。
ここでジョセフが見せたのは、やはり「逃げる」こと、そして「運すらも味方につける」ことでした。
戦闘機での逃走、ヴォルカノ(火山)への誘導。一見すると行き当たりばったりのように見えますが、彼は最後まで諦めていませんでした。カーズの波紋攻撃を赤石で受け止め、火山の噴火エネルギーを利用して宇宙空間へ放り出すという結末。
カーズが宇宙空間で氷結し、「考えるのをやめた」というラストは、殺しても死なない不死身の存在に対する決着として、これ以上ないほど秀逸なものでした。
ユーモアとハッタリこそがジョセフの強さであり、彼の生き様なのだと確信させられます。最後までジョセフはジョセフらしく、ユーモアと知恵で世界を救ったのです。
まとめ:第2部は「継承」と「進化」の物語
『ジョジョの奇妙な冒険 第2部 戦闘潮流』は、ジョナサンからジョセフへの血統の継承、そしてツェペリ家からジョースター家への魂の継承を描いた、熱く切ない物語です。
真面目な第1部から作風がガラリと変わったことで戸惑う方もいるかもしれませんが、見終わった後には、間違いなく「ジョセフもまた、誇り高きジョジョであった」と確信できるはずです。
もし、まだ視聴を迷っている方がいるなら、ぜひその一歩を踏み出してください。シーザーとの友情、シュトロハイムの狂気、そしてジョセフの奇想天外な逆転劇。その全てが、皆さまの心を震わせ、明日を生きる活力を与えてくれることでしょう。
第2部を見終えたとき、皆さまはすぐに第3部「スターダストクルセイダース」を見たくなるはずです。なぜなら、この第2部で描かれた因縁は、さらに形を変えて続いていくのですから。
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Wrote this article この記事を書いた人
yasu
YASU GAME LIFE CHANNELのyasu本人によるブログです。乙女ゲーム好きな実況者です。皆と居心地の良いストレスのない場所を作るのが目標です。今までの動画・ライブ配信のまとめだったり、日々の想いを綴ります。 ※当ブログはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載することがあります。