こんにちは、yasuです。
ついにこの時が来ました。あの無骨で不器用なボディガード・北沢辰之助(岩本照)と、負けず嫌いな弁護士・岸村里夏(白石麻衣)が帰ってきました。
ドラマ『恋する警護24時 season2』。
Season1の最終回、「これで終わりか・・・」「もっと見たい」とテレビの前でぼやいたのは僕だけではないはず。待望の続編がついに放送終了しましたが、皆さまはご視聴されましたか?
今回は、30分枠から1時間枠へとまさかの「超・スケールアップ」を果たしたSeason2について、熱量高めに感想を綴っていきたいと思います。
ただ、正直に言うと、最高だった部分と同じくらい、「あれ? どうして?」と首をかしげたくなる部分もありました(特に二人のあのシーンの少なさについて)。
今回は、ネタバレは控えめにしつつ、物語の核心や、ファンの間で物議を醸している(?)あの違和感についてもガッツリ語っていきます。
それでは、24時間警護体制でレビューしていきます。
『恋する警護24時 Season2』はここが違う!スケールアップした世界観
待望の1時間枠へ。物語の厚みが段違いに
まず一番のサプライズは、放送時間の拡大ですよね。Season1は「オシドラサタデー」枠の30分ドラマとして、テンポの良さが売りでした。サクサク見られる良さはありましたが、「もっと余韻に浸りたい」と思うことも多かったのが正直なところ。
しかし、Season2はまさかの1時間枠。
これによって、単なるラブコメディの枠を超え、サスペンス要素が格段に重厚になりました。アクションシーンの尺も長くなり、辰之助のアクロバティックな警護シーンがたっぷりと堪能できるのは、ファンとしてはたまらないポイント。岩本照さんの身体能力が、1時間枠になったことで遺憾なく発揮されていた印象です。
ネタバレ控えめあらすじ:新たな脅威と試される絆
物語は、Season1のその後が舞台。平穏な日々を取り戻したかに見えた辰之助たち「RACCO警備保障」のメンバーと、弁護士として活躍する里夏。
前作の終わりからしばらくして、「RACCO警備保障」は「コ・アラセキュリティ」と合併、「ラッコアラ警備保障」となります。「コ・アラセキュリティ」だったメンバーとの折り合いも悪く、ギクシャクするうちに警備の仕事に支障をきたすことも。そんな中、一つの大規模な任務に辰之助たちが挑むことに。
それを皮切りに、過去の因縁や事件も関係する大騒動が勃発。しかも、会社の中に内通者が・・・?
果たして、辰之助は任務を続行、完了できるのか? そして、一連の事件を裏で操る真犯人の正体とは――?
癒やしと熱狂!ドラマを彩る最高のスパイスたち
ラッコアラ警備保障メンバーとの「わちゃわちゃ」がくれる安心感
サスペンス要素が強くなったSeason2ですが、視聴者が息抜きできる「聖域」もしっかり守られていました。それが、ボディガード会社「ラッコアラ警備保障」の寮でのシーンです。
原湊(藤原丈一郎さん)をはじめとする愉快な同僚たちとの食事シーンや、辰之助をからかうやり取りは健在!緊迫した事件の合間に訪れる、あの穏やかな時間。彼らが食卓を囲んであーだこーだ言っている姿を見ると、「ああ、このドラマが帰ってきたんだな」と実家のような安心感を覚えます。
特に今回は、湊の後輩への面倒見の良さ(とお節介さ)がパワーアップしていて、コメディパートのキレが増していましたね。
Snow Manの新曲「悪戯な天使」がラストをさらう
そして、これなしでは語れません。主題歌、Snow Manの「悪戯な天使」
Season1の「LOVE TRIGGER」はお洒落で大人な雰囲気でしたが、今回の「悪戯な天使」は、疾走感がありつつも、どこか切なさを孕んだメロディが特徴的。毎話、事件が急展開したり、辰之助と里夏がすれ違ったりする絶妙なタイミングでイントロが流れるんですが、これがもう激アツ。
歌詞が辰之助の不器用な心情とリンクしていて、エンディングでこの曲が流れると、「来週まで待てない!」という気持ちを最高潮まで高めてくれます。
少し残念だった「あの違和感」について
さて、ここからは少し辛口というか、多くのファンがモヤモヤしたであろう点について触れさせてください。
辰之助と里夏のシーン、少なすぎ問題
Season2が決まった時、僕たちが一番楽しみにしていたのは何でしょうか?もちろん、事件解決もそうですが、やっぱり「辰之助と里夏の恋の進展」なんじゃないかなと思うんです。
なんですけれど、序盤から中盤にかけて、二人が一緒にいるシーン、極端に少ないことに違和感を覚えました。
「24時間警護」がテーマなのに、今回は序盤から里夏がイギリスのロンドンへ留学する展開に。テレビ電話でのやり取りも多く、物理的に二人が離れている時間が長すぎました。
里夏が単独で行動するシーンや、辰之助が別件で動いているシーンも多く、二人が同じ画面に収まって会話するシーンが1話の中で数分しかない回も。
正直、観ていて色々と考えてしまいました。「もしかしてキャストのスケジュールが合わなかったのかな」など。
それくらい不自然な距離感でした。せっかくの1時間枠、もっと二人の不器用な掛け合いや、至近距離でのドギマギが見たかったというのが本音です。ストーリー上の「あえて距離を置く作戦」という説明はありましたが、ラブコメファンとしては少し消化不良感が残る中盤戦でした。
それでも見逃せない!サイドストーリーと恋の行方
急上昇株!椎谷と香の関係性にも注目
メインの二人が離れ離れな分、意外な盛り上がりを見せたのがサブカップル誕生?の展開。「ラッコアラ警備保障」のクールぶっているおちゃめ担当・椎谷(今野浩喜さん)と、「ラッコアラ警備保障」の弟的存在、原湊(藤原丈一郎さん)のお姉さんである香(桜井日奈子さん)の関係です。
Season1ではあまり接点のなかった二人ですが、マッチングアプリでお互いを知らずにマッチングするという面白い事態に。途中でお互いのことを知るタイミングが来るのですが、そこからの二人の関係の変化に目が離せなくなってきます。まんざらでもない表情を見せるシーンにはニヤニヤが止まりませんでした。「そっちがくっつくの!?」という驚きとともに、この二人のスピンオフが見たくなるほどの化学反応。ここはSeason2の大きな収穫でしたね。
一連の事件の真犯人とは?そして恋の結末は
物語の終盤、ついに明かされる真犯人。ネタバレになるので名前は伏せますが、「まさかあの人が」というよりは、「なるほど、そういう動機か」と様々な思惑と組織の闇を考えさせられる結末でした。単なる恨みではなく、真犯人も同情を禁じ得ない、そんな展開に、思わず胸が苦しくなりましたね。
そして、気になる不器用な辰之助と里夏の恋の行方。
中盤までヤキモキさせられた分、ラスト2話の畳み掛けは凄かったです。同じ任務に就くことで距離がまた休息に縮まります。クライマックスでの辰之助のセリフ。まんざらでもない里夏の表情。
この一言で、中盤のモヤモヤは全て吹き飛びました。これぞ『恋する警護24時』。不器用な男が絞り出した精一杯の愛の言葉、最高にかっこよかったです。
まとめ:『恋する警護24時 Season2』は“待つ時間”すら恋の一部だった
1時間枠への拡大、Snow Manの新曲、そしてサブキャラたちの躍進。『恋する警護24時 season2』は、スケールアップした世界観で僕たちを楽しませてくれました。
辰之助と里夏の絡みが少ないという「焦らしプレイ」には苦しめられましたが、終わってみればそれもラストのカタルシスのための布石だったのかもしれません。
不器用すぎる二人の恋は、簡単には進まないからこそ応援したくなる。Season3があるなら、次はぜひ「同棲編」とかで、もっとベタベタな二人を見せてくれないかなと期待しています。