『嘘が嘘で嘘は嘘だ』ネタバレ考察。生方美久脚本が描く戦慄のラストと犯人の正体

『嘘が嘘で嘘は嘘だ』ネタバレ考察。生方美久脚本が描く戦慄のラストと犯人の正体
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こんにちは、yasuです。

全4話という短さに凝縮された、濃密な心理戦。先日放送された最終回を見終えて、僕は今、深い余韻の中にいます。

2026年1月、日曜の夜に静かな衝撃を与えたドラマ『嘘が嘘で嘘は嘘だ』

実は僕、脚本を手がけた生方美久さんの描く世界観が、すごく性に合っているとつい最近気付いたんですよね。彼女が紡ぐ言葉の選び方や、登場人物たちの心の機微を丁寧にすくい上げる作風は、見るたびに心の奥底に静かに染み渡ってくる感覚があります。

過去、Silent、いちばんすきな花、海のはじまりなど魅力的な作品を生み出してきた、そんな生方さんが初めて挑んだミステリー作品。初めは見るつもりがなかったのですが、脚本が生方さんと知ったことで俄然興味が湧いて、見てみることにしました。新潟の居酒屋を舞台にしたこの会話劇は、期待を遥かに超える形で僕の心を揺さぶりました。今回は、生方脚本ならではの魅力にも触れつつ、衝撃の結末について深く考察していきます。

見逃してしまった方のために、前半はネタバレなしで見どころを解説します。そして後半では、物語の核心に迫りますので、視聴済みの方もぜひお付き合いください。

たった4話で完結する「濃密な没入感」の正体

最近のドラマは10話構成が一般的ですが、本作は全4話完結。しかし、この「短さ」こそが、この作品の最大の武器だったように感じます。

舞台は新潟の小さな居酒屋「法螺吹き」。雪が降りしきる中、偶然居合わせた4人の男女が会話を繰り広げるシチュエーション・コメディのような入り口でありながら、その裏では常に張り詰めた緊張感が漂っていました。

ここで光っていたのが、生方美久さんの脚本特有の「言葉の力」です。無駄なシーンが一切なく、交わされるセリフの一つ一つに意味がある。まるで隣の席の会話を盗み聞きしているような生々しいリアリティがあり、それが僕の肌にはとても合っていました。

1分たりとも見逃せないという集中状態が、視聴者を画面に釘付けにさせます。「次はどうなるんだろう」という期待感が途切れることなく、あっという間に最終話まで駆け抜けてしまった感覚です。

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主要キャスト4人の「怪演」が光る心理戦

このドラマの魅力を語る上で外せないのが、メインキャスト4人の圧倒的な演技力です。

主人公・みっこ(大森みつ子)を演じた菊地凛子さん。彼女が醸し出す、どこか不安定で、でも芯のある独特の空気感。何を考えているのか読めない瞳が、物語のミステリー要素を牽引していました。

みっこの元夫・幸助を演じた錦戸亮さん。人懐っこい笑顔の裏に、ふと見せる冷徹な表情。あの「つかみどころのなさ」は、彼にしか出せない味でしょう。見ているこちらまで「この人は本当に悪い人なのか?」と惑わされてしまいました。

そして、自称・刑事の並木を演じた竹原ピストルさんの泥臭いリアリティと、自称・結婚詐欺師の中村を演じた塩野瑛久さんの妖艶な軽やかさ。

この4人が狭い居酒屋で膝を突き合わせる画は、それだけで異様な迫力がありました。誰が嘘をついていて、誰が本当のことを言っているのか。役者同士の魂のぶつかり合い、まさに「怪演」の応酬に、僕はただただ圧倒されるばかりでした。

和やかな会話の裏にある「りこぴん」殺害の疑惑

物語の構造も見事でした。居酒屋の中では、昔話や他愛もない会話で盛り上がり、時には笑いも起きる和やかな時間が流れています。

しかし、店内のテレビから流れてくるのは、近隣で起きた「ひき逃げ事件」のニュース。そして会話の端々に登場する「りこぴん」という人物の名前。視聴者は次第に気づき始めます。「この4人の中に、りこぴんを殺めた犯人がいるかもしれない」と。

温かいお酒と、冷たい疑惑。このコントラストが、胃が痛くなるようなサスペンスを生み出していました。「笑っているけど、目は笑っていないのではないか?」そんな疑心暗鬼を視聴者に植え付ける演出は、本当に秀逸でしたね。

Warning

ここから先は、物語の核心に触れるネタバレが含まれます。

まだドラマをご覧になっていない方は、ここで前のページに戻るか、視聴後に改めてお読みいただくことをおすすめします。

嘘の中に混じっていた「真実」

物語が進むにつれ、彼らがついていた「嘘」の皮が剥がされていきました。

個人的に驚かされたのは、並木さんと中村さんの正体です。「自称・刑事」と言っていた並木さんは、本当にひき逃げ事件を追う現職の刑事でした。そして、「自称・結婚詐欺師」の中村さんもまた、本当に結婚詐欺師として生きていた人間でした。

「嘘つきたちが集まる店」という前提があったからこそ、僕たちは彼らの言葉をすべて「嘘」だと疑ってかかっていました。しかし、彼らは嘘の中に巧みに「真実」を混ぜていたのです。

真実を語っているのに、信じてもらえない。あるいは、嘘だと思わせておいて、本音を漏らす。この構造こそが、タイトルである『嘘が嘘で嘘は嘘だ』の意味だったのかもしれません。

幸助の告白、そして残された最大の謎

そして迎えた最終回。すべての点と線が繋がり、たどり着いたのは、みっこの元夫・幸助がりこぴんを殺害した犯人であるという結末でした。

錦戸亮さん演じる幸助が、みっこにサラッと自分がりこぴんを殺害したと話します。何気なく聞いていたら聞き逃してしまうかのようなトーンで、本当にサラッと。4人が去った後の居酒屋のテレビに映るのは、犯人を「幸助」と断定したとのニュースでした。そんな緊迫した雰囲気を余所に、みっこと幸助は穏やかに二人で歩き出し、近くではパトカーのサイレンが・・・という終わり方。幸助の「嘘」は「嘘」だったのか?幸助の言葉に真実はあったのか?もう何も信じられなくなる瞬間でした。

しかし、これだけでは終わりません。

エンドロール後、警察での一幕が映し出されます。

関係者として聴取される「みっこ」。警察に自分がやったと供述した「幸助」。

「幸助」が自供したと知った「みっこ」は言います。「じゃあ、幸助は犯人ではない」と。何故かって?「幸助」は嘘つきだから。と。

何もかもがわからなくなった瞬間でしたね。

「みっこは嘘をついていないのか?」

みっこの額の傷は、本当に身だしなみを整える際についた傷だったのか?お酒に酔うと嘘を付くという設定は?この謎を意図的に残すことで、このドラマは完結した後も、視聴者の心の中で永遠にループし続けることになります。生方さんの脚本は、言葉にされない感情や、行間に隠された真意を読み解く楽しさがありますが、このラストはまさにその真骨頂だと感じました。

まとめ:僕たちはなぜ、この「嘘」に惹かれるのか

全4話という短さでしたが、これほどまでに考察しがいのあるドラマに出会えたことは幸運でした。

『嘘が嘘で嘘は嘘だ』は、単なる犯人探しのミステリーではありません。視聴者を疑心暗鬼に導く、複雑な人間の感情を描いた、極上のヒューマンドラマだったのだと思います。

やはり、生方美久さんの脚本は僕の性に合っていると再認識しました。言葉の端々に宿る温度感、そして人間の業を肯定も否定もしない眼差し。それが、このミステリーに深みを与えていました。

見終わった後、隣にいる大切な人、友達、あるいは職場の人。彼らを本当に信じることはできますか?それもまた人間関係の面白さです。

もし、まだ消化しきれない部分がある方は、ぜひもう一度第1話から見返してみてください。結末を知った上で見ると、あの時の何気ないセリフが、まったく別の意味を持って響いてくるかもしれません。

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Wrote this article この記事を書いた人

yasu

yasu

YASU GAME LIFE CHANNELのyasu本人によるブログです。乙女ゲーム好きな実況者です。皆と居心地の良いストレスのない場所を作るのが目標です。今までの動画・ライブ配信のまとめだったり、日々の想いを綴ります。 ※当ブログはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載することがあります。

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