- 雑記
- 2023年8月6日
毎日21時の精神安定剤。社会人が「疲れない」ためのゲーム実況という提案|YASU GAME LIFE CHANNEL
こんにちは、yasuです。 日々の仕事や生活に追われ、帰宅す……

こんにちは、yasuです。
長きにわたり多くのファンを魅了してきたRPG「軌跡シリーズ」。その重要な節目となる作品『英雄伝説 創の軌跡(はじまりのきせき)』についてお話しします。本作は、これまでの「クロスベル編」と「エレボニア帝国編」を本当の意味で完結させ、次世代の物語へと橋渡しをする重要な役割を担っています。膨大なテキストや過去作からの設定を前に「今から追いつけるのか」と不安に感じる方もいるかもしれません。ですが、本作独自のシステムや洗練された物語構造は、そうした不安を吹き飛ばすほどの没入感と、シリーズ屈指のカタルシスを与えてくれます。
舞台は、世界を未曾有の危機に陥れた帝国の大戦「巨イナル黄昏」が終結してから数ヶ月後のゼムリア大陸です。平和への道を歩み始めた世界に再び立ち込める暗雲に対し、立場の異なる3人の主人公がそれぞれの視点から真相に迫っていきます。一人目の主人公は、クロスベル警察「特務支援課」のリーダーであるロイド・バニングスです。悲願であった再独立を目前に控えたクロスベルで、彼は突如として現れた脅威による理不尽な事態に直面し、愛する街を守るために再び立ち上がります。二人目の主人公は、エレボニア帝国の英雄として知られるリィン・シュバルツァーです。大戦後の帝国で後進の育成に励み、平穏を取り戻そうとする彼ですが、ある不可解な事件を機に再び過酷な運命に巻き込まれていきます。そして三人目の主人公は、素顔を隠した謎の男「C」です。彼は独自の目的のために新生帝国解放戦線を組織し、水面下で暗躍を始めます。これら3つのルートが複雑に絡み合い、最終的に一つの巨大な真実へと収束していく精緻な物語設計は、プレイヤーを深く引き込みます。

軌跡シリーズといえばその圧倒的なボリュームが特徴ですが、本作も例外ではありません。特に注目すべきは、ゲーム進行と並行して探索できる異空間「真・夢幻回廊」の存在です。この空間では、物語のルートに関わらず、仲間にした50人を超えるキャラクターたちを自由に編成して探索を進めることができます。本来なら同時に行動することが不可能な登場人物たちが集結し、共闘できるというシステムは、ファンにとって非常に嬉しい体験です。膨大なキャラクターを育成するだけでも時間が足りないと感じるかもしれませんが、ハック&スラッシュ的な要素として楽しめるため、単調な作業にならずに常に新鮮な目標を持ってプレイを続けることができます。本編では語りきれない各キャラクターの深掘りエピソードや、多彩なミニゲームも豊富に用意されており、遊び尽くすには100時間以上を要するほどの密度を誇ります。
本作の最大の魅力であり、ゲームシステムの中核をなすのが「クロスストーリーシステム」です。これは、ロイド、リィン、Cという3人の主人公のルートを、プレイヤーの任意のタイミングで切り替えながら物語を進行させるという画期的な仕組みです。異なる場所や時間軸で発生する出来事が因果律的に絡み合う様子を、自らの手で紐解いていく感覚は、単なる群像劇を超えたカタルシスを与えてくれます。
あるルートで行き詰まったとしても、別のルートを進めることで活路が開けるというパズル的な要素もあり、広大な世界を多角的に把握する素晴らしい助けとなっています。戦闘システムも過去作からさらに洗練されています。参加メンバー全員で放つ強力な連携攻撃などの新要素により、戦略性と爽快感が大きく向上しました。複雑なシステムに最初は戸惑うかもしれませんが、丁寧なチュートリアルと快適な操作性が用意されているため、少しずつ段階を踏んで無理なく慣れていくことができます。

実際にプレイして僕が最も心を動かされたのは、各キャラクターが抱える「過去からの解放」というテーマが、それぞれのルートで見事に描き切られていた点です。特に謎の男「C」のルートは、秀逸な完成度を誇ります。彼が、元暗殺者のスウィンやナーディア、そしてAIの管理者人格が宿る人形ラピスといったアウトローたちと、打算のない温かい擬似家族のような絆を築いていく過程には深く引き込まれました。過酷な運命や過去の過ちといった重いテーマを扱いながらも、決して暗く沈み込むことはありません。むしろ、登場人物たちが自らの弱さや過去と真正面から向き合い、新たな仲間たちとともに未来へと歩み出す姿は、非常にポジティブなエネルギーに満ちています。最終局面で3つのルートの主人公たちが完全に合流し、空間的な障壁を越えて強大な敵に立ち向かう連携シーンには胸が熱くなりました。暗い過去や重い責任を背負ったキャラクターたちが、それを乗り越えて希望を見出す姿は、プレイヤー自身にも明日へ向かって前に進む勇気を与えてくれます。
ゲームを彩る音楽も、本作の魅力を語る上で欠かせません。主題歌である『NO END NO WORLD』は、そのタイトルが示す通り、ゼムリア大陸の果てしなく続く歴史と壮大なスケール感を見事に体現しています。力強いボーカルとドラマチックな旋律は、過去を乗り越えて未知の明日へと踏み出すキャラクターたちの決意と重なり、聴く者の心を強く打ちます。Falcom Sound Team jdkによる数々の名曲群が、キャラクターの抱える想いや因果律というテーマを見事に音響化しており、プレイヤーの感情的な没入感を極限まで高めてくれます。

総評として『英雄伝説 創の軌跡』は、長きにわたる帝国とクロスベルの動乱に明確な終わりを描くと同時に、次なるカルバード共和国を舞台とした物語への始まりを提示する、極めて重要な作品です。過去作からの重厚な設定や膨大なテキストは時にハードルの高さを感じさせるかもしれませんが、それを補って余りあるほどの感動と達成感が本作には用意されています。緻密に張り巡らされた伏線の見事な回収、痛みを伴いながらも成長していくキャラクターたちの姿、そしてそれらを支える高度なゲームシステムと音楽の見事な融合は、RPGにおける一つの到達点と言えるでしょう。ゼムリア大陸の歴史はこれからも続いていきますが、本作はその中でも決して色褪せることのない、最も輝かしい記憶として心に刻まれました。じっくりと腰を据えて、この重厚で温かい物語の世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか。
YASU GAME LIFE CHANNELのyasu本人によるブログです。乙女ゲーム好きな実況者です。皆と居心地の良いストレスのない場所を作るのが目標です。今までの動画・ライブ配信のまとめだったり、日々の想いを綴ります。 ※当ブログはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載することがあります。