
こんにちは、yasuです。
名作RPG『幻想水滸伝Ⅱ』の世界にさらに深く浸りたいと思ったことはありませんか?
本日は、その願いを叶えるテキストアドベンチャーゲーム『幻想水滸外伝Vol.1 ハルモニアの剣士』をご紹介します。本編では語られなかった裏側の物語や、愛すべきキャラクターたちの意外な一面を知ることができる本作。発売から月日が経った今でも、シリーズファンならば絶対に押さえておきたい一作です。
RPGではなく「読み物」としての側面が強い本作ですが、その魅力はどこにあるのか、実際にプレイした感想を交えてレビューしていきます。
プレイ時間とボリューム:濃縮された物語体験
まず、ゲーム全体のボリュームについて触れておきましょう。本作はRPGである本編とは異なり、テキストアドベンチャー形式であるため、クリアまでの時間は約10時間と比較的短めです。すべてのルートやイベントを回収したとしても、数日から1週間程度でコンプリート可能です。
「物足りないのでは?」と感じる方もいるかもしれませんが、裏を返せば「忙しい日常の中でもエンディングまで確実に辿り着ける、非常に手頃なサイズ感」であると言えます。レベル上げやダンジョン探索といった時間のかかる要素がない分、物語の核心部分だけを濃密に摂取できる構成になっています。サクッとプレイできつつも、その情報量の多さから、クリア後の満足度は長編映画を見終えた後のような充実感があります。

ゲーム内容:ナッシュの視点で見る「幻水2」の裏側
本作の主人公は、ハルモニア神聖国からやってきた密偵「ナッシュ・ラトキエ」です。彼の視点を通じ、幻想水滸伝Ⅱと同じ時間軸、同じ場所で起こっていた「もう一つの物語」を体験することになります。
最大の特徴は、幻想水滸伝本編の裏で起こっていたことを知ることができるファンディスク的な側面も持っている点です。例えば、本編で主人公たちが訪れる前の街で何が起きていたのか、あの事件の裏で誰が動いていたのかといったミッシングリンクが見事に繋がります。
ゲームシステムとしては、文章を読み進めながら、時折現れる選択肢の方向性によってシナリオが分岐します。選択肢には判断が求められる場面もあり、単調になりがちなテキストゲームに程よい緊張感を与えています。また、本編の登場人物も多数登場します。クライブやエルザの因縁、ジョウイやビクトールといった主要キャラとのニアミスなど、ファンなら思わずニヤリとしてしまうクロスオーバーが満載です。

感想:動く立ち絵と音楽が誘う没入感
実際にプレイして最も感動したのは、その演出の細やかさです。テキストアドベンチャーと聞くと静止画の連続を想像しがちですが、本作はキャラクターの立ち絵やスチル(一枚絵)が豊富です。感情に合わせた身振り手振りが伝わってくるような、まるでドラマを見ているかのような没入感を味わえました。
確かに、RPGのような自由な操作性や戦略的なバトルを求めていると、「見るだけ」の時間は長く感じるかもしれません。しかし、この形式だからこそ、「アクション操作が苦手な人でも、世界観の深淵に触れられる」という大きなメリットがあります。戦闘の難易度に悩まされることなく、純粋にストーリーとキャラクターの掛け合いに集中できるのは、物語重視の幻想水滸伝ファンにとってはむしろプラス要素だと感じました。
また、音楽の使い方も秀逸です。お馴染みのBGMが流れるタイミングが絶妙で、特に本編での重要局面を「第三者の視点」から目撃するシーンでは、鳥肌が立つほどの高揚感を覚えました。

総評:シリーズファン必携の補完計画
『幻想水滸外伝Vol.1 ハルモニアの剣士』は、単体のアドベンチャーゲームとして見るとシンプルですが、シリーズファン、特に『Ⅱ』を愛するプレイヤーにとっては、世界観を完成させるための最後のピースとも言える重要な作品です。
「RPGじゃないから」と敬遠するにはあまりにも惜しい、情報の宝庫です。多少システムが古く感じる部分があったとしても、それを補って余りある「キャラクターへの愛」と「物語の深み」がここにはあります。本編の感動をより立体的なものにしたい方は、ぜひナッシュと共に旅に出てみてください。きっと、見慣れた幻水の世界が、より鮮やかに見えてくるはずです。
YASU GAME LIFE CHANNELの配信を見る
記事が気に入ったら
フォローをお願いします!
Wrote this article この記事を書いた人
yasu
YASU GAME LIFE CHANNELのyasu本人によるブログです。乙女ゲーム好きな実況者です。皆と居心地の良いストレスのない場所を作るのが目標です。今までの動画・ライブ配信のまとめだったり、日々の想いを綴ります。 ※当ブログはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載することがあります。