【SFC名作】幕末降臨伝ONI 感想・評価|新選組と世界を駆ける和風RPGの金字塔

【SFC名作】幕末降臨伝ONI 感想・評価|新選組と世界を駆ける和風RPGの金字塔
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こんにちは、yasuです。

スーパーファミコン(SFC)末期の隠れた名作として、今なお根強いファンを持つ『幕末降臨伝ONI』。今回は、ハードの性能を限界まで引き出し、壮大で熱いドラマを描ききった本作の魅力に迫ります。「幕末」という激動の時代を舞台に、妖怪、新選組、そして世界への旅。当時の少年たちの心を鷲掴みにした本作の魅力を、徹底的にレビューしていきます。

もし皆さまが、「古き良きドット絵のRPGを遊びたい」「重厚な歴史ドラマとファンタジーの融合を楽しみたい」と考えているなら、本作は間違いなく最良の選択肢の一つになるはずです。SFC後期の名作として、ビジュアル、サウンド、そしてシナリオの全てが高水準で融合した本作は、RPGファンであれば一度は体験すべき傑作といえます。

あらすじ:新選組の影となり世界を駆ける壮大な物語

物語の幕開けは、歴史の転換点となる幕末の日本です。主人公・大和丸は、己の出生に纏わる数奇な運命へと巻き込まれていきます。動乱の都・京都。そこで待ち受けていたのは、歴史の表舞台で戦う「新選組」の隊士たちと、その影で跳梁跋扈する異形の存在「妖怪」でした。

土方歳三や沖田総司といった英傑たちと絆を深め、共に「影の新選組」として闇を討つ大和丸。しかし、黒幕の陰謀は、日本という枠組みすらも超えていました。物語中盤、舞台はまさかの「新大陸・アメリカ」へと移行します。蒸気機関と精霊信仰が交錯する荒野で、和の剣客と西部のガンマン、そしてネイティブアメリカンの戦士が共闘する、かつてないスケールの幕末スチームパンク活劇がいま始まります。

プレイ時間とボリューム:密度で魅せる満足度の高い冒険

「スーパーファミコンのRPGだからすぐに終わるだろう」と考えていると、その密度の濃さに良い意味で裏切られることになります。クリアまでの想定プレイ時間は15時間から25時間程度と、数百時間を要する現代の大作RPGに比べればコンパクトですが、その中身は濃密そのものです。

緻密に描かれた日本の各地方に加え、物語中盤からは広大な「北米大陸」までもが冒険の舞台となります。単なる一枚絵の背景ではなく、独自の町やダンジョン、そして蒸気仕掛けの敵キャラクターが多数用意されており、実質的に「RPG2本分」の世界観を楽しめる構成となっています。無駄なレベル上げやお使いイベントで時間を稼ぐのではなく、次々と展開される熱いイベントの連続が、プレイヤーに息つく暇を与えない満足度の高いボリューム感を提供しています。

Review bakumatsukourindenoni

ゲーム内容:転身システムと歴史上の英傑たちとの共闘

本作の核となるのは、主人公が鬼神へと変身し、絶大な力を振るう「転身」システムです。SFC末期の描画能力をフル活用したドット絵による変身演出は見事で、ボス戦における切り札としての戦略性と爽快感を両立させています。また、プレイヤーの行動によって変動する隠しステータス「業(カルマ)」システムも搭載されており、人助けをすれば業が上がり、悪事を働けば下がるという道徳的な要素が、ゲームの進行や入手に影響を与える深みのある作りとなっています。

さらに特筆すべきは、歴史ファンにはたまらない演出です。土方歳三や沖田総司といった新選組の主要メンバーが、物語に大きく関わってきます。彼らの「誠」の精神は、戦闘能力だけでなく物語の展開にも深く関わってきます。加えて、犬や猫などの動物を相棒にしたり、アメリカ先住民の戦士と共闘したりと、時代や種族を超えたドリームチームを結成できる点も、本作ならではのユニークなゲーム体験といえるでしょう。

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感想:SFC最高峰のドット絵と和ロックが奏でる熱いドラマ

実際にプレイして最も心を揺さぶられたのは、SFC最高峰の「ドット絵」と「音楽」が織りなす、切なくも熱いドラマの演出です。京都の湿り気のある石畳や、夕暮れの神社の情景描写は美しく、そこに根本一郎氏による和ロック調のBGMが重なることで、幕末という時代の焦燥感が見事に表現されています。特に、舞台がアメリカに移ってからの「マカロニ・ウエスタン」風の楽曲への大胆な転換は、鳥肌が立つほどのかっこよさです。

そして何より、新選組という「滅びゆく者たち」へのリスペクトが素晴らしいと感じました。史実を知っているからこそ感じる終わりの予感と、それを覆そうとする彼らの生命力が、ファンタジーという設定を通してより鮮烈に描かれています。時折見られる手ごわい戦闘バランスすらも、彼らが置かれた過酷な状況の追体験として機能しており、エンディングを迎えた時には、一本の良質な映画を見終えたような心地よい疲労感と感動に包まれました。

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総評:和風RPGの金字塔として今こそ遊ぶべき傑作

『幕末降臨伝ONI』は、数あるSFCの名作群の中に埋もれさせておくには惜しすぎる、真の「隠れた名作」です。歴史のIFを楽しむ伝奇ロマンとしての完成度はもちろん、海を越えて世界を救う王道冒険譚としてのワクワク感が見事に融合しています。

「新選組」と「妖怪」、そして「アメリカ西部劇」という、一見異質な要素を、破綻させることなく一級のエンターテインメントに昇華させた開発陣の手腕は見事というほかありません。レトロゲームファンはもちろん、熱いシナリオに飢えているすべてのRPGファンに、今こそ再評価していただきたい「和風RPGの金字塔」です。もしプレイ環境があるならば、この時空を超えた冒険に出ない手はありません。

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yasu

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YASU GAME LIFE CHANNELのyasu本人によるブログです。乙女ゲーム好きな実況者です。皆と居心地の良いストレスのない場所を作るのが目標です。今までの動画・ライブ配信のまとめだったり、日々の想いを綴ります。 ※当ブログはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載することがあります。

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